ホッと♡部(美容と健康コラム)

健康と体温

2018.11.26

最適な冷え改善のために

からだを温める治療法を集めてみました!最適な冷え改善策のために

からだを温めるものといえば、まず思い浮かぶものが温泉、次に生姜(ショウガ)ですかね。これ以外にも飲み物やカイロなど、冷え改善と健康が登場するたびに、からだを温める治療法が増えてきます。ただし、このような冷え改善策がすべてではなく、現に病気になる人は増えていることから、健康促進や予防方法の1つであることは忘れないようにしましょう。つまり、病気を治すための科学的根拠が乏しいことに注意しましょう。
では、からだを温める治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。また最後に毎日実行できる冷え改善策を紹介します。

からだを温める治療法

いま、からだを温める治療法といわれているものには、食べ物や飲み物をはじめ、入浴剤、カイロ、足湯機、腹巻き、肌着・靴下などがあります。
食べ物の場合、からだを温めるものとからだを冷やすものがあると考えられています。からだを温める食べ物に、ニンジン・ごぼう・大根・れんこん・生姜・唐辛子・キムチなどの冬野菜、さくらんぼ・桃・りんごなど寒い地域でとれる果物などがあります。また正月に食べる餅や麺などの炭水化物がこのなかに入り、そのほかに牛肉・鶏肉・うなぎ・カレーなど人気の高い食べ物もあります。逆にからだを冷やすものには、キュウリ・トマト・ナス・レタスなどの夏野菜、スイカ、メロン、梨など暖かい地域でとれる果物などがあります。また白米やそばなどの主食になるものがこのなかに入り、そのほかに牛乳やバターなどの乳製品もあります。
当然、冷え改善策にいいといわれる食べ物はからだを温める方になりますが、注意点として生姜の過剰摂取による胸焼けや動悸、唐辛子のカプサイシンによる粘膜への損傷などがあるのです。カプサイシンの過剰摂取については、農林水産省がお知らせ文書を出しています。でも、つい健康にいいといわれると副作用を気にせずに過剰反応してしまうものです。ただし、糖尿病、高血圧、腎不全などは栄養のバランスや塩分などの調節があるため、医師への相談が必要になります。
飲み物の場合、からだを温めるものに紅茶・ココア・コーヒー・ウーロン茶・赤ワインなどがあり、からだを冷やすものに日本茶、中国茶、ビールなどあります。しかし、高齢者は暑い季節だけでなく日頃から脱水予防を注意しなくてはいけないところから、嗜好にあわせた水分補給を心掛けましょう。また、からだを温めるウーロン茶やコーヒーなどは胃粘膜などを傷つけたりするので注意しましょう。


入浴剤は、カプサイシン、重炭酸イオン、炭酸、温泉を復元させたものなどからだを温める成分が含まれたものがあります。このなかには、一時的なものと持続的ものがあるため購入時に注意しましょう。またからだを温めて血行改善することで片頭痛やアトピー性皮膚炎を悪くすることもあるため注意しましょう。
それからカイロや足湯機の過剰使用による低温火傷、腹巻きや靴下などの強い締めによる血行不良に注意しましょう。
からだを温めることは血行改善、リラックス効果、疲労回復などに繋がりますが、気持ちがいいことから過度になりがちです。毎日の適量を心掛けましょう。

からだを温めると病気予防になる

からだを温めることは、むかしからさまざまな病気予防につながるといわれてきたが、最近では病気が治るとまでいわれるようになりました。しかし、病気になったら科学的根拠に基づいた治療をすることが必要です。がん、心筋梗塞、脳卒中などの三大疾病、それにメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧症などの病気が増えています。また高齢者になると認知症を心配しなくてはなりません。確かにこのような病気になりたくない気持ちがわかるのですが、からだを温めることがすべてではありません。
そこで、このことをしっかりと理解した上でからだを温めることで改善できるだろうといわれている病気を紹介すると、頭痛・腹痛・肩こり・むくみ・不眠症・肌荒れ・便秘・風邪・疲労・月経不順・不妊・がん・花粉症などになります。これらは、血行改善をすることで予防できるといわれているもので、免疫アップ、自律神経の調整、デトックス効果などへとつながると考えられています。でも二次的な改善になるため、過剰な期待は避けたいものです。
いま解明されつつあるものは、がんが免疫力をストップさせる能力があること、不眠症は睡眠時無呼吸症候群などの機能不全があること、不妊はからだを温めることが原因であることなどです
つまり、からだを温めることが病気予防のすべてではないことを理解しましょう。

毎日簡単にできるからだを温める治療法

からだを温めることが病気予防のすべてではありませんが、冷えは病気の原因になることがあります。その冷え症ですが、西洋医学の病気として扱われていなく、冷えは体質、冷え症が東洋医学の疾病になっています。つまり冷え症の定義はあいまいになっていることから、病気に関係したところが広域になりやすいと専門家がいっています。でも、からだを長期に冷やしていることはいいことではないことから、毎日簡単に実行できて過度な病気予防にならないのが、いま人気がでてきた重炭酸イオンによる入浴です。

重炭酸イオンは、世界ではじめて薬局ができたドイツの温泉治療をもとに開発された薬用入浴剤で、いま科学的根拠を研究しているものになります。でも注意する点として37〜40度のぬるめの湯に15〜20分間入るのですが、これ以上は脱水や立ちくらみの原因となります。
からだを温めることは、病気に対して悪い方には働かないだろうと考えられていますが、食べ物・飲み物・カイロ・足湯機・入浴剤・靴下など改善策を過度に期待しないことが大切です。つまり規則正しい生活、適度な運動、栄養バランスを基本にして上手に取り入れましょう。

この記事を書いた人

なぜなぜ研究者
なぜなぜ研究者
<プロフィール> 
農学部時代の研究テーマは不妊治療(良い卵子と優秀な精子とは)
製薬企業入社後 内資系で大学病院担当のMR
        外資系で抗がん剤とインターフェロンの研究開発
        循環器系、消化器系、産婦人科系、免疫系、膠原病なども得意です。
趣味      山登り(滑落しそうな山にチャレンジすること)
愛犬家

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