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健康と体温

2018.10.29

からだを温めて、くしゃみ、鼻水、目のかゆみを予防できるのでしょうか?

からだを温めて、くしゃみ、鼻水、目のかゆみを予防できるのでしょうか?

さあ今年も、くしゃみ、鼻水、目のかゆみに悩む季節が近づいてきました。花粉症をもっている方にとっては、地獄のはじまりです。会社や学校に行くのがつらい、電車に乗るとみんなが花粉症、化粧は崩れるわ、頭はポーとしてなにも考えられない、鼻と目だけではなく全身までムズムズする、気分は最低でイライラばかり、もうどうにかしてほしいと叫びたくなります。

でも花粉症は、間違えなく毎年やってきます。それに花粉症を治すには、相当な努力が必要なのです。
だから、花粉を世界中からなくすことが一番の得策になります。しかし、こんなことは所詮不可能です。

そして本当に花粉がすべての悪いのでしょうか。花粉症の犯人は、花粉だけなのでしょうか。

こんな疑問が湧いてきませんか。

だって、むかしから花粉症に罹っている方など、ほとんどいないからです。つまり花粉症の犯人とは、花粉とあなた自身になります。

こんなことはわかっていると言われるかも知れませんが、実は免疫という機能をしっかり理解されている方は少ないといわれています。なぜなら高校生のとき、生物を選択したのは、理系かセンター試験を受けた人だけで、あとは仕事で免疫の知識が必要な人だけになります。

そこで花粉症シーズンにあわせて、こんなことに騙されない、これは信じるべき、これを試してみよう、このようなわけ方でマーケティングしてみます。

どのような花粉症対策がいいのでしょうか

花粉症対策で一番正確な情報は、どこに載っているのでしょうか。

ブログやコラムに書いてあること、サプリメントや食品会社のホームページ、それともテレビの健康番組などと、あなたは思っていませんか。

これらはだれもが簡単に思いつくことで、広告の裏側には商品を買っていただくための商売がついています。だから、まずは正確な情報からです。
このような裏がなく、嘘がつけなく、わからいことはわからない、科学的根拠に基づいている記事は、国の機関になります。その機関とは、厚生労働省や環境省などではないでしょうか。

厚生労働省が発表している花粉症対策は、病気を根本的から治すことができないがくしゃみを止める、鼻水を止める、目のかゆみを止めるなどの対処療法として、内服薬による全身療法、点眼や点鼻薬などの局所療法、鼻粘膜の手術療法、原因になる花粉などの除去と回避が掲載されています。

また花粉症を治す方法として、減感作療法(抗原特異的免疫療法)という根治療法が掲載されています。

その他には、花粉症のメカニズムや花粉症の種類なども掲載されています。これが一番正確な情報といえるのではないでしょうか。

なぜ、簡単で副作用がない花粉症対策がだめなのでしょうか

花粉症の季節になると、至るところに「今年の花粉症対策は・・・・・」の文字が書かれています。なんといっても花粉症は、日本人の4人に1人が罹っている病気のため、商売するにはすごいマーケットになるのです。

そこで苦しさに悩んでいる花粉症の諸君は、「今年の花粉症対策は・・・・・」の文字につい振り向いてしまうのです。

そして、今年はこれを試してみようと、つい花粉症対策の商品を購入してしまうのです。


ここで疑問に思うことがありませんか。

花粉症の季節になると、この対策商品が毎年新しい物に生まれかわり、前年の商品がまったく店頭にならばない、こんなケースを目撃しませんか。かわらないのは、厚生労働省が掲載している内服薬、点鼻薬、目薬、花粉の除去と回避の商品になります。

これで今年の花粉症対策になるものは、なにか決めることができますね。

花粉の除去と回避とは、どんなこと?

ここまでの内容で、やっぱり花粉症には内服薬、点鼻薬、目薬を使うのが一番効果的なのだとわかったはずです。これらは科学的根拠をもっているからになります。

花粉が鼻の粘膜や目の粘膜、最近では皮膚につくと、これを外敵とみなし免疫機能が働きます。そしてヒスタミンが分泌されて、からだの防御機能として鼻水や涙、くしゃみなどがでます。これはある意味であなたの免疫機能がしっかりと働いていることになります。

でもつらいですよね。

このからだの防御機能を別の角度からみると、花粉という敵に対してからだの免疫機能が興奮していることになります。

つまり、戦国時代に城攻めにあって城のなかが騒がしくなっているのと同じことになっています。このとき、敵が去ればいいのですがそうはいきません。それに戦っている状態では勝負がつくまでは城のなかが騒がしいです。ここで賢い武将は、冷静になって戦いをやめて和睦を選ぶかもしれません。

この和睦こそが、だれも傷つかない最良な方法だと考えませんか。

花粉と和睦をむすぶために

免疫機能が騒がしくなっているときは、交感神経が優位になっていると考えられています。交感神経が優位になるときは、興奮、緊張、ストレスなどが要因となります。

つまり花粉症は、これらと近い状態がからだのなかで発生していることになります。だから花粉症になると疲労や倦怠になるのです。

では交感神経を静かにさせる方法として、ドイツでは温めの湯に長く入る治療が実施されています。副交感神経を優位にさせることは、免疫機能を静かにさせるからです。

ドイツには、この効果が期待できる温泉があります。

日本では、これと同じ湯を作る入浴剤が開発され販売されています。

それがホットタブです。

ホットタブには、ドイツの湯と同じ成分である重炭素が含まれています。副作用としては、重炭素に敏感の方に使用ができず、血圧を下げる効果があるため極度な低血圧の方は使用を避けるべき入浴剤になります。

しかし花粉症への効果は、厚生労働省がいう対処療法にしかならないため、使用するには10月後半から11月にはじめて花粉が落ち着く5月ぐらいまでになるでしょう。

このホットタブは、商品が変わることもなく常に信頼をもたれている入浴剤です。

今年の花粉症の対策からはじめてみませんか。

この記事を書いた人

なぜなぜ研究者
なぜなぜ研究者
<プロフィール> 
農学部時代の研究テーマは不妊治療(良い卵子と優秀な精子とは)
製薬企業入社後 内資系で大学病院担当のMR
        外資系で抗がん剤とインターフェロンの研究開発
        循環器系、消化器系、産婦人科系、免疫系、膠原病なども得意です。
趣味      山登り(滑落しそうな山にチャレンジすること)
愛犬家

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