健康と体温
2018.7.30
女性でも男性でも育毛にはスカルプケアですよね
スカルプケアという言葉、いったいどこから生まれてきたのでしょうか。
それを知るには、日本の歴史を紐解くのが一番わかりやすいのです。
なぜなら、むかしは現代のように薄毛が少なかったからです。
昭和のころをちょっと思い出してみてください。
日本が敗戦国になったとき、まず食べることで精一杯であり身体を清潔にすることなど二の次でありました。
その後、高度経済成長期に入りお金さえもっていれば、何でも手に入る時代へと変化しました。
それとともに生活レベルがどんどん向上したのです。
このころから、毎日のように酸性の強い石鹸やシャンプーで身体と髪の毛をゴシゴシと洗うようになりました。
また美容にお金を投じる人もこのころから増えはじめ、パーマや毛染めなどにより毛髪と頭皮を傷つけられはじめました。
1970年ごろには、弱酸性の「フケかゆみを止める」シャンプーが登場しました。
これがきっかけとなり、ボデーソープやハンドソープなども弱酸性へとかわりました。
このとき、ようやく洗いすぎに気づいたのです。
ちょうどこのころ、薄毛になる人が増えはじめたのです。
その証拠に、「髪は長いお付き合い」の有名なコマーシャルから育毛剤が市場に登場してきました。
ここから薄毛の予防や育毛の市場がどんどん大きくなりました。
紫外線から髪を守る、ダメージヘアには、頭皮を清潔に、
血行促進などのキャッチフレーズが多様化されるようになり、そのなかの1つがスカルプケアです。
スカルプケアの意味は、「頭皮を手入れする」とすごくシンプルなものです。
そしてだれもが覚えやすかったのでしょう。
いまでは、ほぼすべての薄毛の予防と育毛ができる商品にスカルプケアの文字が刻まれています。
このようになると、本当にスカルプケアができているのか疑問が湧いてきます。
でもわたしたち日本人は横文字に弱いため、なんの疑いもせずにスカルプケアということばを信じて続けています。
このようなときに、日本人がむかしから好んできた温泉によって
真のスカルプケアができるものだったと知ったら、あなたならどうしますか。
これは決していままでの育毛や薄毛予防を否定するものではなく、ただ原点にもどるだけです。
ここでは、真のスカルプケアについてもう少し詳しく紹介します。
いま頭皮が欲しているスカルプケアとは
いままでのスカルプケアを否定することはしませんが、
これからはもっと頭皮にやさしいスカルプケアが毛髪から求められているのではないでしょうか。
戦後の日本人は、赤痢やチフスなどの感染症、ノミやシラミの害虫などに襲われ、
まずは清潔になることが優先でありました。
それが経済大国になっていく途中、感染症や害虫に襲われたトラウマから酸性の石鹸とシャンプーで全身をゴシゴシと洗ったのです。
これが間違いのもとだったのです。
これに気づいたのが、それから20年以上も先のことになります。
そして気づいたころには、頭皮と毛髪と毛根がぼろぼろになっていたのです。
すでにぼろぼろになった頭皮などをこれ以上に悪化させないために、
弱酸性のシャンプーやボデーソープなどが登場し修復しようと試みました。
しかし酸性の副作用は大きくなっていたのです。
その証拠となったのが、これらと同じころに登場してきた育毛剤です。
つまりスカルプケアのはじまりです。
ところが一度傷ついた頭皮や毛髪や毛根は、当時の弱酸性シャンプーや育毛剤では修復することができなかったのです。
この結果、植物や海藻やミネラルなどの毛髪や頭皮に良い効果が望める成分を、
とにかく多く化学合成させた育毛剤が登場したのです。
それも次から次へと発売されました。スカルプケアという文字とともにです。
現在、薄毛の人が減ったと思いますか。
なせなら薄毛が酷くなった人はスキンヘッドに、なんとか育毛剤で我慢している人はそろそろ危ないかなあ
というところまできています。
AGAの治療薬を開発した製薬企業の調査では、いま薄毛に悩む男性と女性が1000万人以上いると発表しています。
そろそろスカルプケアの商品をかえるだけで、頭皮をゴシゴシすることをやめた方がよいのではないでしょうか。
実際、薄毛に効果があったのは、科学的根拠をもとにしたAGAと一部の血行促進育毛剤だけです。
これからのスカルプケアは、余計な刺激を与えず、
やさしく清潔にすることを毛髪と頭皮が要求しているのではないでしょうか。
はっきりとした育毛のメカニズムは、2系統のみです。
いま薄毛に良いといわれている商品は、すべて化学合成されたものです。
それに医薬品でないことから、細かい成分まで記載しなくてもよい商品になっています。
そのため主成分以外に、どんな化学物質が含まれているか不明なのです。
化粧品の分類になっている育毛ローションは、厚生労働省に届けるだけです。
医薬部外品の分類になっている育毛剤は、厚生労働省に届けて許可を貰います。
医薬品は科学的な根拠に基づいた臨床試験をしてから、厚生労働省に審査されて承認されます。
たとえば、AGA治療薬といわれるプロペシアです。
これは男性ホルモンであるテストステロンが、
毛根のなかで毛髪の成長に悪影響を与えるジヒドロテストステロンへ変化するのを阻害する効果をもっています。
これは科学的に証明され、薄毛で悩む人たちの治療薬になっています。
これが薄毛治療の標準であり、ここに血行促進の育毛剤が併用されます。
この治療で効果がない場合、遺伝などが影響していると考えられています。
しかし遺伝に関しての治療は、ゲノム治療と関連することから医薬品の開発費が膨大になるため、
費用対効果のことを考えると開発はしません。
つまり薄毛の悩みは、このAGAと血行促進の2系統を併用するのが標準になっています。
やさしくさらにやさしく皮質や汚れを落として、バランスのよい頭皮と毛髪へ
そろそろ頭皮への過度な刺激を与えるのをやめませんか。
頭皮はデリケートなところなのです。
それは頭皮をゴシゴシと洗いすぎると皮脂がすべて頭皮からなくなり、
剥き出しになった頭皮は外界からの皮脂のバリアをなくし、炎症が起こしやすくなります。
ここに刺激を与えると炎症が酷くなることがあると考えられています。
だから余計な刺激を避けることが、いま頭皮と毛髪が求めているのではないでしょうか。
そこでやさしいスカルプケアができるのが、ここ最近になって人気を集めている薬用入浴剤ホットタブです。
ホットタブを入れて入浴は、その成分である炭酸ガスが重炭素イオンと水素イオンになり湯のなかに留まるのです。
そして血管壁にあるcGMPにNO(一酸化酸素)を送り込む作用があるといわれている重炭素イオンによって、
自然なかたちでの血行促進ができるのです。
これは降圧薬から生まれたミノキシジルと同様の効果が期待できるのです。
さらにホットタブの重炭素イオンを含んだ湯は、
シャンプーやリンスを使わずにサラッと毛髪と頭皮を洗い流すだけで、余分な皮脂と汚れを落としてくれます。
これは重炭素イオンがゴシゴシしなくても、勝手に洗い流してくれるのです。
いま頭皮と毛髪は、やさしくスカルプケアすることを要求しています。
これができるのが化学合成されたシャンプーや育毛剤ではなく、洗い流す湯の質ではないでしょうか。
やさしく、さらにやさしくスカルプケアをするホットタブを試してみては如何でしょうか。
頭皮と毛髪をやさしくケアすることためのまとめ
日本人は、むかしから清潔になるために石鹸やシャンプーでゴシゴシと頭皮や毛髪を壊してきました。
それを修復するために、シャンプーやボデーソープの成分をいろいろとかえましたが効果がなかったのです。
そこで科学的に証明された医薬品が登場し、AGAの治療として効果を発揮しています。
ところがこの効果を受けるには、医師の診察と処方箋が必要になります。
まじめで忙しい日本人には、この治療を受ける時間がないのです。
そこでいろいろと市場に出てくる育毛剤や薬用シャンプーなどで、
刺激を与えればきっと育毛できるだろうといわれ、まじめにゴシゴシと頭皮と毛髪を洗います。
これでは清潔になりすぎて、傷つけていることになります。
いま頭皮と毛髪が求めているのは、やさしく皮脂や汚れを流してくれることです。
だから血管を拡げて交感神経で全身をリラックスさせ、力を入れずにスカルプケアをすれば育毛ができるのではないでしょうか。
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