全国炭酸泉めぐり
2021.5.26
全国炭酸泉めぐり 第12回 番外編 兵庫県/城崎温泉
【全国炭酸泉巡り 番外編】
炭酸泉ではありませんが、今回は当社所在地である兵庫県の有名温泉地をご紹介したいと思います。
江戸時代の温泉番付によると西の関脇にランクされていた城崎温泉(当時の最高位は大関で、西の大関は有馬温泉でした。 いずれも兵庫県を代表する温泉地です)は、コウノトリが傷を癒していたことで発見されたという伝説があり、 古来より親しまれてきました。
泉質は塩化物泉、塩辛く無色透明のお湯です。入浴で皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐため 保温効果がよく湯冷めしにくいことから 「熱の湯」と言われています。
城崎温泉は、小説家志賀直哉が療養で滞在していたことでも有名です。 「城の崎にて」を国語の教科書で読まれた方も多いのではないでしょうか。
城崎温泉の特長はなんといっても7つある外湯をめぐることが主体となっていることです。 50を超える旅館にはもちろん内湯はありますが、浴衣のまま7つある外湯をめぐることで風情を感じ、 温泉地にいることを実感されるのではないでしょうか。
城崎温泉では、温泉とともにカニ料理を味わえることも楽しみのひとつとなっています。津居山漁港で水揚げされる松葉ガニは ブランド化しています。
毎年11月~2月がカニ料理のシーズンなので、純粋に温泉のみを楽しみたい方はそれ以外の時期に行かれることをお勧めします。
大阪国際空港から但馬空港へは1日2便が就航しています。搭乗時間はわずか30分程度です。 関東圏からも乗り継いでも2時間もあれば城崎温泉に到着します。
それでは城崎温泉の外湯をご紹介します。筆者もこれまで何度も城崎温泉を訪れましたが七つすべてを入湯したことは ありません。
このたび訪れる機会があった際、事前に全制覇を想定して一つあたり5分程度の入浴にしたことで、のぼせることなく すべてを回ることができました。
*以下の画像はすべてきのさき温泉観光協会公式サイトよりお借りしました。
さとの湯・・・日本最大の駅舎温泉
城崎温泉駅のすぐ隣に位置しています。外に足湯が設置されているので気軽に足湯を楽しめます。
営業時間:13時~21時
定休日:月曜日
地蔵湯・・・家内安全・水子供養、衆修救いの湯
江戸時代、村民多数の入浴が見られ里人の外湯として親しまれていたそうです。
営業時間:7時~23時
定休日:金曜日
柳湯・・・柳の木の下から湧き出た湯
体感的には一番温度が高いように感じます。熱い湯が好きな人におススメ。
営業時間:15時~23時
定休日:木曜日
一の湯・・・海内第一の湯と称された
城崎温泉街の中心に位置しています。城崎温泉の象徴的な建物といってよいでしょう。
営業時間:7時~23時
定休日:水曜日
まんだら湯・・・道智上人、一千日修法の湯
717年温泉寺開祖道智上人の曼荼羅一千日祈祷によって湧き出たのでこの名前になったそうです。
営業時間:15時~23時
定休日:水曜日
鴻の湯・・・コウノトリの傷癒しの湯
1400年前、コウノトリが足の傷を癒していたということからこの名がついたそうです。ほんまかいなと思いますが。。。
営業時間:7時~23時
定休日:火曜日
御所の湯・・・後白河天皇の御姉安嘉門院、御入湯の湯
南北朝時代の歴史物語「増鏡」に文永四年(1267年)後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯された記事があり 御所の湯の名はこれに由来するそうです。
営業時間:7時~23時
定休日:第1第3木曜日